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福岡市博多区【前編】拝観料無料~50円!?①博多祇園山笠のルーツを探ります

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HAKATA GION FESTIVAL/撮影・ハナマル

九州一の大都市である福岡市。九州にお住いの流行に敏感な若人たちは必ず一度は行ったことがあると思います。今回は【博多区エリア・中央区エリア】SP!と題しまして、拝観料は基本的に無料~50円で内部まで細かく見ることができる神社仏閣の情報をお届けしたいと思います。今回は一言申し上げます。京都超えました、博多。今回は前編です。300円以下のラーメン情報もあるよ!!

 

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 魅力が多すぎて伝えきれない福岡市。今回は博多祇園山笠にまつわる場所・文化にフォーカスしていきます。『やまがさ』じゃないよ、『やまかさ』だよ!『やなぎだ』じゃないよ、『やなぎた』だよ!!!

【目次】

 

 

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BUSINESSMAN'S CITY/撮影・ハナマル

Q・博多祇園山笠とは?

A・福岡市の博多に古くからありますお祭りです。ユネスコ無形文化遺産に指定されており、地元の人だけでなく県内外のたくさんの人から愛されるお祭りです。以下引用。

博多祇園山笠の起源には諸説がある。櫛田神社の社伝によると、祭神の一つ祇園大神(素盞嗚命)を勧請したのが天慶四(941)年。すでに都(京都)では現在の祇園祭につながる御霊会が行われており、勧請間もなく始まったという説。また、文献的初見である「九州軍記」に基づいて永享四(1432)年起源説もある。『博多祇園大山笠 公式HP』より抜粋/https://www.hakatayamakasa.com/

残念ながら今年は延期が決定していますが、毎年多くの人がこのお祭りを見るために博多に訪れます。一番の見どころは早朝に行われる、スピード感が楽しめる『追い山』。そして、博多祇園山笠の起こりを語るうえで欠かせない人物が聖一国師(しょういちこくし)。

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梅が枝餅屋さん側の門/撮影・ハナマル

なんでも、大昔に博多で疫病が流行った際に、聖一国師が施餓鬼棚に乗って、疫病退散のために町中をまわって祈祷水をまいて回ったのが起源なのだとか。

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櫛田神社(拝観無料・駐車場は近隣¥200/h~)

博多区では一番大きなアーケードである「上川端商店街」からほど近くにあります神社です。こちらの神社の御神体をお祭りするのが博多祇園山笠です。「お櫛田さん」の名前で博多の皆さんから親しまれています。『追い山』では、一度この神社に地区のすべての山笠が集まり、一基ずつここからスタートし、町内を駆け抜けます。ゴールまでの速さを競うのです。

 

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◆正面入り口

立派な門構え。近くにはお土産屋さんや人力車などもありました。ちなみに今回宿泊したホテルはこの近くだった『ホテルビスタ福岡』さん。大浴場もあり非常によいホテルでした!後ほどリポートします。

 

 

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 この日は曇り。いつもに比べれば人は少なめ。

門の内側には赤い大きな提灯がありました。その奥には大きな暦が。

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赤提灯/撮影・ハナマル

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◆内部

非常に充実していました。博多区民の祇園への愛が非常によく伝わってきます。歴史は古いにも関わらず、とてもきれいに清掃されている境内。ところどころに花も咲いており、見ているだけで趣を感じられます。

 

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拝殿/撮影・ハナマル

コロナウィルスの影響で、鈴は撤去されていました。今回の旅の無事を祈り、お参りもきちんと。こじんまりとしていますが、なかなか迫力のある建造でした。

 

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どこの流(ながれ)かは忘れてしまいましたが、中には博多祇園の山笠が飾ってありました。博多祇園では、所有する山が属する地区が7つに分かれていて、それぞれの語尾に「流(ながれ)」がついています。たとえば「中州流(なかすながれ)」や、「西流(にしながれ)」など。お祭りの期間外は、博多の随所随所にこのように山笠が一般公開されています。

この面は、加藤清正の像だそうで。裏面には桃太郎の鬼退治の一場面が装飾されていました。

 

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なんか「うりゃ~!!」って感じです。ちなみにここで写真を撮っていると、ボランティアの方が声をかけてくださいまして、「飾り段の一段目に立って見上げて撮ると、人形と目が合って迫力が出ますよ~」と教えてもらいました。

 

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さて、お櫛田さん自体は10分~20分程度あれば十分楽しむことができます。お櫛田さんの周辺には、観光するべきところがまだまだあります。

そろそろおなかもすいてくる頃でしょう。

 

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ピンボケした/撮影・ハナマル

③上川端(かみかわばた)商店街

お櫛田さんの側面の門を出てすぐにある商店街です。中では『博多通りもん』などの博多のお土産も買えますし、おいしいグルメも食べられます。お櫛田さんの観光のあとは、こちらでラーメンをいっぱい食べて次に行くのもおすすめです。

 

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うますぎた/撮影・ハナマル

◆290円で食べれる激うまとんこつラーメン「はかたや」さん

 博多にきたなら食べて帰らずしてどう博多を語ることができようか。こちらは商店街の中ほどにあるラーメン屋さん。カウンターのみの店内は、いつもお客さんがたくさんいます。今日は比較的すいていたため並ぶことなく座ることができました。しかし待ちの人がいるとしても、そもそもラーメンなので何十分も待たされるということはそうそうありませんのでご安心を。

 

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お酒も置いてあります/撮影・ハナマル

うーん、安い。これは経営努力にほかなりません。ここのラーメンは非常にあっさり長浜ラーメン。透き通るスープと細麺が見た目から食欲をそそります。胃袋を優しくわしづかみにするあつあつスープ。店内もとんこつ臭くなく、苦手なひとでもここならチャレンジできるかもしれません。

 

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ラーメンを食べて、ビールを飲んで。二人で¥1060なり。最初会計間違えたかと思いました。

 

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おむかいさん。/撮影・ハナマル

ちなみに、「はかたや」さんの向かいにはもう一軒ラーメン屋さんがありまして、こちらのお名前は「元祖ラーメン長浜家」さん。こちらは一杯¥600でした。博多には「元祖」や「本家」、「長浜や」とつく名前のラーメン屋さんがたくさんあって非常にややこしい。

 

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上川端商店街にはほかにも入ってみたいお店がたくさんあります。どのお店も見逃せません。

 

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お櫛田さん、商店街側の門/撮影・ハナマル

 

②博多千年門(見学無料・駐車場近隣¥300~/h)

徒歩10分ほどで到着する寺町の入り口にある門です。お櫛田さんからは少し離れていますが、歩けない距離ではありません。こちらにもガイドさんがいらっしゃって、10分以上も一緒に歩いて下さりゆっくりと周辺のことを教えてくださいました。

 

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こちらは平成26年に建てられたもののようで、非常に新しいものです。こういった建造物がのちのちの歴史的建造物となっていくのだろうな~と思います。歴史が浅いからと言ってないがしろにせず、みんなで守っていきたいですね。

 

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こちらは門に書いてある「博多千年」の書ですが、こちらを描かれた宮司さん(西高辻信良さん)は菅原道真公の末裔とのこと。

ちなみにこちらの門は非常に立派な木造ですが、一枚板の扉は樹齢1000年を超えるクスノキを使用しているそう。国内にはもう使用できるクスノキがなく、ミャンマーから取り寄せて数か月乾燥させて使用しているそうです。

 

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◆『博多献上織』の模様

こちらは門上部にありました模様です。ご存じのかたは見てすぐピンとくるかもしれません。『博多献上織』通称『博多織』の模様です。上の写真のように細い二本線が内側の太い一本線の外側に描かれています。細い線が太い線を守るようにみえることから子が親を守る様子にたとえ「孝行縞」というそうです。

 

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「子持ち縞」/撮影・ハナマル

対してこちらは『子持ち縞』。博多献上織を使用した製品は京都の西陣織などと比べても安価で購入することができます。実際私も自分のお土産に博多献上織の布が使われていボールペン(¥550)と、娘に博多献上織の模様のヘアピン(¥350)を購入しました。使い勝手も非常に良さそうで、宝物になる予感がします。

 

 

長くなりますので前編はここまで。

次回は中編【②博多・天神の寺町めぐり】をお届けします。

 

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